お子さんが学校に行きづらくなったとき、最初に多くの保護者が直面するのが「どこに相談すればいいのか分からない」という壁です。札幌市内には、公的な相談窓口から民間のフリースクールまで、不登校に対応している場所が数多く存在します。

ただ、それぞれ役割が異なるため、状況に合わせて選ばないと「相談したのに前に進まなかった」ということにもなりかねません。

この記事では、札幌で不登校の相談ができる場所を「公的機関」「民間機関」「夜間・緊急時」の3つに整理し、それぞれの特徴と使い分け方を、不登校支援に関わってきた立場から解説します。

札幌で不登校を相談できる場所まとめ|さっぽろライラック

この記事の目次

  1. 札幌の不登校相談の全体像:3種類の窓口を理解する
  2. 【公的機関】札幌市の教育委員会系の相談窓口
  3. 【公的機関】教育支援センター(市内6か所)
  4. 【公的機関】子ども相談支援センター・児童相談所
  5. 【民間機関】札幌のフリースクール・サポート校
  6. 【夜間・緊急】24時間つながる相談窓口
  7. 状況別:あなたが今、最初に相談すべき場所
  8. 相談する前に整理しておくとよい3つのこと
  9. よくある質問
さっぽろライラック・フリースクール 保護者だけの無料相談受付中

札幌の不登校相談の全体像:3種類の窓口を理解する

札幌で利用できる不登校の相談先は、大きく以下の3種類に分かれます。

「公的機関は無料だが順番待ちがあったり、対応に限界がある」「民間機関は柔軟だが費用がかかる」というように、それぞれメリット・デメリットがあります。多くのご家庭は、まず公的機関に相談しつつ、必要に応じて民間機関を併用するのが実情です。

札幌の不登校相談先は3種類|公的機関・民間・24時間窓口

【公的機関】札幌市の教育委員会系の相談窓口

① 札幌市教育委員会 教育相談(ちえりあ・まこまる・リフレ)

札幌市内に住む小学生から高校生のお子さんと、その保護者・教師からの相談を受け付ける、最も基本的な公的相談窓口です。

来所相談の予約は2か月前から受け付けていますが、特に1〜3月は次年度の就学相談で予約が混み合うため、早めの予約がおすすめです。相談内容によっては、関係機関の紹介や、保護者の了承のもと在籍校への情報提供も行います。

出典:札幌市公式サイト「教育相談のご案内」

札幌市教育委員会 教育相談の窓口情報

【公的機関】教育支援センター(市内6か所)

不登校状況にあるお子さんが、仲間と一緒に学習や体験活動に取り組む場として、札幌市が運営している公的な施設です。市立小中学校に在籍する不登校児童生徒が対象で、通所は「出席扱い」になります。

教科の自習学習 お子さん自身のペースで学習に取り組めます
体験活動 ものづくり・軽運動・カードゲームなどの活動
仲間との交流 同じ状況にある仲間と一緒に過ごせる安心感
保護者支援 保護者交流会や個別の教育相談も実施

札幌市内には現在6つの教育支援センターがあります。お住まいの区や移動のしやすさで選ぶことができ、活動時間や内容の詳細は札幌市の公式リーフレットで確認できます。

「学校には行けないけれど、家以外の場所にも少し出られるようになった」というお子さんの中間的な居場所として、とても重要な選択肢です。

出典:札幌市公式サイト「教育支援センター」

札幌市教育支援センター|市内6か所・出席扱いになります

【公的機関】子ども相談支援センター・児童相談所

② 北海道子ども相談支援センター

北海道教育委員会が運営する相談窓口。いじめ・不登校・性的マイノリティなどに悩む子どもや保護者の相談を受け付けています。

24時間対応のフリーダイヤルがあるため、「夜間に子どもの様子が気になって不安になった」というときも相談できるのが大きな特徴です。

出典:北海道教育委員会「子ども相談支援センター」

③ 札幌市児童相談所

家庭での養育・不登校・非行など、18歳未満の子どもの福祉に関わる幅広い相談を受け付ける機関です。家庭状況の把握、関係機関との連携を含めた包括的な支援が可能です。

不登校の背景に家庭環境や発達特性などの要因が考えられる場合、教育機関だけでなく児童相談所も視野に入れることで、より専門的なサポートにつながります。

【民間機関】札幌のフリースクール・サポート校

公的機関では対応しきれない柔軟な居場所・学び直し・進路相談を提供するのが、民間のフリースクールやサポート校です。札幌市内には複数の選択肢があります。

主な札幌のフリースクール

フリースクール札幌自由が丘学園

札幌市内の老舗フリースクールの一つ。北海道のフリースクールネットワークの中心的な存在で、保護者向けセミナーなども積極的に開催しています。

さっぽろライラック・フリースクール

札幌市中央区大通東エリアに開所。中学生・高校生の学び直しと保護者相談に対応。TWTシステム(Talk・Wake・Take)で、子どもの状態に合わせた段階的な支援を行います。当日のオンライン切り替えやスタディサプリでの学び直しにも対応。

フリースクールLIKEPLUS

居場所づくりと体験活動を中心としたフリースクール。入会金が無料で月額も比較的低めに設定されており、経済的な負担を抑えたいご家庭の選択肢になります。

札幌YWCAフォローアップスクール

教科学習と体験学習を組み合わせた支援を、長年にわたって続けている老舗の一つ。

フリースクール星の教室

少人数制で、スポーツやPCなどの実践的な学びを取り入れているフリースクール。

フリースクールすきっぷ

週1日からの少人数制。アートや探究活動を中心とした学びを提供しています。

フリースクールは「料金が安いから」「有名だから」で選ぶのではなく、お子さんの状態と、ご家庭が大切にしたい教育観に合うかで選ぶことが大切です。多くの施設で見学・体験・無料相談が可能なので、複数の場所を見比べてから決めるとよいでしょう。

【夜間・緊急】24時間つながる相談窓口

「夜になると子どもが不安定になる」「土日に話を聞いてほしい」というとき、平日昼間しか開いていない公的機関では対応できない場面もあります。そんなときに使えるのが、24時間対応の電話相談窓口です。

北海道子ども相談支援センター(24時間)

0120-3882-56(フリーダイヤル・無料)

いじめ・不登校・性的マイノリティなど、子どもの悩み全般に対応。子ども本人も保護者も利用できます。

24時間子供SOSダイヤル(文部科学省)

0120-0-78310(フリーダイヤル・無料)

いじめ問題やその他のSOSについて、子どもや保護者がいつでも相談できる窓口です。

よりそいホットライン

0120-279-338(フリーダイヤル・24時間)

不登校に限らず、生活全般の悩みを聞いてもらえる総合相談窓口。深夜の不安なときにもつながります。

夜間に「子どもが死にたいと言った」「自傷の様子がある」など、緊急性が高いと感じたときは、迷わず24時間の窓口に電話してください。専門の相談員が話を聞いてくれます。

不登校の24時間対応相談窓口|夜間・緊急時に使える電話番号

状況別:あなたが今、最初に相談すべき場所

これだけ多くの選択肢があると、どこから手をつけていいか迷うのが当然です。状況別に「最初の一歩」をまとめました。

📍 まだ不登校になりたて
(数日〜2週間)

→ 学校以外の相談窓口・民間機関

不登校のきっかけが学校の先生や友人関係である場合、学校内の担任やスクールカウンセラーへの相談が逆効果になることがあります。まずは学校と切り離された第三者の窓口や、民間のフリースクールへの相談をおすすめします。

📍 1か月以上学校に行けていない

→ 札幌市教育相談(011-671-3210)

学校とは別の専門窓口に相談を。費用無料で、状況の整理と次の選択肢の提示が受けられます。

📍 子どもが家以外に出られない

→ 民間フリースクールの保護者相談

本人が動けない段階でも、保護者だけで相談できる民間のフリースクールが増えています。柔軟な対応が可能。

📍 高校進学が心配

→ 通信制サポート校・進学相談

中学3年生以降は、通信制高校やサポート校を扱う民間機関に早めに相談することで進路の選択肢が広がります。

📍 子どもが少し外に出てみたい様子

→ 教育支援センター

学校復帰の前段階として、仲間と過ごせる公的施設。出席扱いになる点も大きなメリットです。

📍 緊急性を感じている

→ 24時間相談窓口

夜間・休日でも、深刻な状況なら迷わず24時間の電話相談窓口へ。一人で抱え込まないでください。

状況別おすすめ相談先|今の状況に合う最初の一歩

相談する前に整理しておくとよい3つのこと

どこに相談する場合も、最初の電話や面談で「何を話せばいいか分からない」となるのが普通です。事前に以下の3つだけ整理しておくと、相談がスムーズに進みます。

1

いつ頃から学校に行きづらくなったか

「○月頃から朝起きづらくなった」「△月から完全に行けていない」など、時系列で整理しておくと状況が伝わりやすくなります。

2

きっかけや背景に思い当たることはあるか

人間関係・体調・家庭の変化など、「もしかして」と思うことがあれば伝えてください。「分からない」でも問題ありません。

3

今、一番不安に感じていること

勉強の遅れ・進路・親子関係・お子さんの心の状態など、優先順位の高い不安を一つだけでも言葉にしておきましょう。

完璧に整理する必要はありません。「うまく話せるか不安」というのも含めて伝えていただければ、相談員の方でうまく引き出してくれます。

不登校の相談前に整理しておくとよい3つのこと

よくある質問

相談したら学校に伝わってしまいますか?

公的機関の場合、保護者の了承なしに学校へ情報を伝えることはありません。相談内容によっては「学校への情報提供を提案される」ことはありますが、最終的な判断は保護者がします。

子ども本人が嫌がっています。保護者だけでも相談できますか?

はい、保護者だけの相談を受け付けている窓口がほとんどです。むしろ最初は保護者だけで相談し、状況が整理されてからお子さんと一緒に動くケースが多いです。

相談料はかかりますか?

公的機関はすべて無料です。民間のフリースクールやカウンセリング機関は有料の場合もありますが、初回相談を無料で受け付けている施設も多いです。

どこに相談しても、結局何も変わらないのではと不安です。

「すぐに学校に戻る」ことだけが解決ではありません。相談は「今の状況を整理し、次の一歩を一緒に考える」場所です。最初の相談だけで何かが大きく変わることは少ないですが、続けて話せる場所を持つことが、確実に状況を前に進めます。

複数の窓口に同時に相談してもいいですか?

問題ありません。むしろ「公的機関でじっくり話を聞いてもらいながら、民間のフリースクールで実際の居場所を探す」など、併用するご家庭が多いです。

まず学校以外に相談すべき理由|さっぽろライラックの考え方

⚠️ なぜ「まず学校以外」をおすすめするのか

不登校のきっかけが学校の先生や友人関係である場合、担任の先生やスクールカウンセラーへの相談が、お子さんにとって「また学校の人に話が伝わる」という不安やプレッシャーになることがあります。

さっぽろライラックでは、不登校になりたて・なりそうな段階でも、まず学校と切り離された第三者の相談窓口や民間機関への相談をおすすめしています。お子さんが安心して話せる場所から始めることが、その後の回復への近道になることが多いからです。

札幌の不登校相談先まとめ|どこを選ぶかよりまず一つに連絡してみてください

まとめ:一人で抱え込まず、まず一つに連絡してみてください

札幌で不登校の相談ができる場所は、思っている以上に多くあります。「どこを選ぶか」よりも「まず一つに連絡してみる」ことの方が、ずっと大切です。

最初の電話で完璧な相談をする必要はありません。「今、子どもが学校に行けていなくて、どうしたらいいか分からない」と言うだけでも、相談員の方が状況を整理してくれます。

そして、もし「フリースクールという選択肢を知りたい」「保護者だけで相談できる場所を探している」という段階であれば、私たちさっぽろライラック・フリースクールでも無料相談を受け付けています。札幌市中央区大通東エリアにあり、対面でもオンラインでもご相談いただけます。

この記事を書いたフリースクールの相談窓口

さっぽろライラック・フリースクール
保護者だけの無料相談

この記事で紹介したように、不登校の相談先はいくつもあります。その中で、私たちは「学校とは切り離された第三者の立場」で保護者の方のご相談をお受けしています。お子さんがまだ動けない段階でも大丈夫です。相談後に利用を決める必要もありません。

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