ないh新ランクが低くて、もう高校は無理かもしれない

「中学をほとんど休んでしまって、内申ランクがほぼない。札幌の高校なんてもう無理なんじゃないか」

不登校が長引いた中3の保護者から、最も多くいただく相談の一つです。確かに、北海道の高校入試では内申ランクが合否に大きく影響します。でも、「内申ランクが低い=高校に入れない」ではありません。

この記事では、北海道・札幌の高校入試の仕組みを正確に説明した上で、不登校で内申ランクが低い状態から現実的に狙える選択肢を整理します。

この記事の目次

  1. まず知っておきたい:北海道の高校入試の仕組み
  2. 内申ランクが低いとどれだけ不利になるのか
  3. 不登校でも狙える選択肢①:公立高校の「当日点重視枠」
  4. 不登校でも狙える選択肢②:私立高校の入試制度
  5. 不登校でも狙える選択肢③:通信制高校を「安全基地」として先に確保
  6. 3つの選択肢をどう組み合わせるか
  7. 2026年から私立高校が実質無償化でさらに選びやすくなった
  8. よくある質問

まず知っておきたい:北海道の高校入試の仕組み

北海道の公立高校入試では、「当日点」と「内申ランク(内申点)」の2つで合否が決まります。全国的に見ても、北海道は内申ランクの影響が大きい都道府県として知られています。

内申ランクの計算方法

内申点は、中学3年間の通知表をもとに以下の計算式で算出されます。

📐 内申点の計算式

(中1学年末・9教科合計)× 2
+(中2学年末・9教科合計)× 2
+(中3学年末・9教科合計)× 3
内申点(最大315点)

この内申点を20点刻みで13段階に区切ったものが「内申ランク」です。上位からA・B・C・D…Mまでのランクがあり、同じランクでも内申点が高い方が有利になります。

重要なのは、中1・中2の成績も計算に含まれるという点です。3年生だけ頑張っても、それまでの欠席が多かった場合はランクを大きく上げることが難しいのが現実です。

公立高校の合否判定の仕組み

北海道の公立高校一般入試の合否は、次の3つの選抜方法で決まります(道コン・北海道学力コンクール参照)。

定員の70%:当日点と内申ランクを同等に評価
ほとんどの合格者がここで決まります。当日点500点満点と内申点315点満点を相関表に当てはめて合否を判定します。

定員の15%:内申ランク(個人調査票)を重視
内申ランクをより重視した枠。比率は高校ごとに異なります(例:内申6:当日4)。

定員の15%:当日点を重視
当日点をより重視した枠。不登校で内申ランクが低い受験生が現実的に狙える枠はここです。比率は高校ごとに異なります(例:当日9:内申1、当日8:内申2)。当日点のみ(10:0)で判定する高校も少数ありますが、多くの場合9:1や8:2が現実的な範囲です。

この①②③の比率と順番は高校ごとに毎年6月頃に発表されます。北海道教育委員会の「学校裁量についての実施一覧」で確認できます。

出典:北海道学力コンクール「合否判定の仕組み」

北海道の高校入試の仕組み|当日点と内申ランクの3つの選抜方法

内申ランクが低いとどれだけ不利になるのか

正直に伝えます。

⚠️ 内申ランクが低い場合の現実

内申ランクが低いと、①の「同等評価枠(定員の70%)」では相当の当日点を取らないと合格は難しくなります。同じランクでも当日点が高ければ逆転できる可能性があるのが北海道の入試の特徴です。しかし、内申ランクが極端に低い場合(欠席が多く成績がほぼつかない場合)は、当日点だけでカバーできる限界があります。だからこそ、③の当日点重視枠や、私立・通信制という選択肢を組み合わせることが重要です。

内申ランクが低いと不利な現実|でも3つの選択肢を組み合わせれば道は開ける

不登校でも狙える選択肢①:札幌の公立高校「当日点重視枠」を使う

公立高校の選抜方法③(定員の15%)は、当日点をより重視する枠です。高校によっては当日点:内申ランク=9:1や8:2に設定されており、内申ランクが低くても当日点次第で合格の可能性があります。

当日点重視枠を狙うためにやるべきこと

1

志望校の比率を必ず確認する
北海道教育委員会の学校裁量一覧か、道コン(北海道学力コンクール)の高校情報で、各高校の③の比率を確認してください。9:1や8:2の高校が狙い目です。

2

当日点を上げる学習に集中する
内申ランクの改善は時間がかかりますが、当日点は直前期の集中学習で上げられます。スタディサプリなどICT教材を活用した効率的な学習が有効です。

3

道コンで自分の実力を把握する
道コン(北海道学力コンクール)は北海道最大の公開模擬試験で、自分の当日点の実力と志望校の合格可能性を数値で確認できます。受験を考えるなら必ず活用しましょう。

公立高校の当日点重視枠|9:1や8:2で内申ランクのハンデを縮小できる

不登校でも狙える選択肢②:私立高校の入試制度

私立高校の一般入試も、公立高校と同様に内申ランクと当日点の両方で合否が判断されます。ただし、私立高校には公立とは異なる独自の入試制度があり、不登校の受験生でも出願しやすい仕組みを設けている学校があります。

私立高校の一般入試でも内申ランクをカバーできる場合がある

私立高校の特定の入試制度だけでなく、一般入試でも内申ランクが足りなくても合格できる場合があります。

✅ 私立高校の一般入試でのポイント

私立高校の一般入試では、当日の試験で60〜70%程度の得点を取ることができれば、内申ランクが足りなくても合格できるケースがあります。

ただし、この当日点での合格の目安は学校によって異なります。実際の基準については、各高校の入試説明会に参加するか、個別相談で直接確認することをおすすめします。

つまり、内申ランクが低い状態でも、当日の学力を集中して伸ばすことで、私立高校の選択肢が広がる可能性があります。入試説明会への参加は、情報収集と戦略立案の両方に役立ちます。

⚠️ 大切なお断り

上記の制度は特定の高校への進学を勧めるものではありません。どの高校が合うかはお子さんの状態・希望・家庭の方針によって異なります。制度の詳細は各高校に直接お問い合わせください。

私立高校の入試制度|RSGキップ・パスポート制度・一般入試で60〜70%得点

不登校でも狙える選択肢③:通信制高校を「安全基地」として先に確保

通信制高校は、内申ランクや欠席日数を問わず入学できるケースがほとんどです。「逃げ道」ではなく、公立・私立へのチャレンジを安心してできるようにするための「安全基地」として先に合格を確保する使い方が、不登校の受験生にとって現実的な戦略です。

✅ 推奨する進め方

秋ごろ:通信制高校の合格を先に確保
 ↓ 安心感ができる
冬:当日点を集中して上げる
 ↓ 道コンで実力確認
入試直前:公立・私立にチャレンジ
 ↓ 通信制の合格があるので余裕を持って受験できる

ただし通信制高校にも、卒業だけを目標とする学校から、学び直し・大学進学まで対応する学校まで様々あります。お子さんの今後の目標に合わせて選ぶことが大切です。

札幌の通信制高校・サポート校の選び方はこちら

📖 あわせて読みたい(高等学院サイト)

不登校で内申ランクが足りない中3へ|通信制高校の合格を持って私立・公立高校に挑戦する受験戦略

内申ランク改善・道コンSSを使った志望校判断・5つのステップなど、より詳しい受験戦略をさっぽろライラック高等学院が解説しています。

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通信制高校の合格を安全基地として先に確保|安心して公立・私立に挑戦できる

3つの選択肢をどう組み合わせるか

内申ランクが低い状態から高校進学を目指す場合、1つの選択肢だけに絞るのではなく、状況に合わせて組み合わせることが最も現実的です。

STEP 1

まず現状を正確に把握する

今の内申ランクを計算し、道コンで当日点の実力を把握します。「今どの位置にいるか」が分からないと戦略が立てられません。

STEP 2

通信制高校の合格を確保する

秋ごろに通信制高校の相談・出願を始め、合格を先に持っておきます。これが精神的な安全基地になります。

STEP 3

当日点重視の公立または私立にチャレンジする

当日点重視枠(③)のある公立高校、または私立の入試制度を活用してチャレンジします。

具体的な内申ランク・道コンSS・当日点の考え方については、さっぽろライラック高等学院の記事で詳しく解説しています。

📖 あわせて読みたい(高等学院サイト)

不登校で内申ランクが足りない中3へ|通信制高校の合格を持って私立・公立高校に挑戦する受験戦略

内申ランク改善の具体的な方法・道コンSSを使った志望校判断・5つのステップなど、より詳しい受験戦略をさっぽろライラック高等学院が解説しています。

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3つの選択肢の組み合わせ方|STEP1通信制確保→STEP2当日点→STEP3チャレンジ

2026年から私立高校が実質無償化でさらに選びやすくなった

2026年度から、所得制限なく私立高校の授業料への支援金が年間最大457,000円に引き上げられる方向で進んでいます(予算成立後に遡及適用予定)。これにより、これまで費用面で私立高校を諦めていたご家庭でも選択肢が広がっています。

📌 2026年度の私立高校支援金

年間最大457,000円(所得制限なし)の就学支援金が支給される見込みです。授業料がこの金額以内の私立高校であれば、実質的に家庭負担がゼロになります。ただし授業料を超える施設費等は別途かかります。

内申ランクが低い状態では公立高校の合格が難しい場合でも、私立高校という選択肢が費用面でも現実的になってきています。

2026年私立高校実質無償化|年間最大457,000円・所得制限なし

よくある質問

中1・中2の成績もカウントされるなら、今から挽回できますか?

挽回の余地はあります。中3の成績は×3の係数がつくため、中3で成績を上げることが最も効果的です。ただし、中1・中2の分はすでに固定されているため、内申ランクの大幅な改善は難しい場合もあります。そのため、内申ランクの改善と同時に当日点を上げる戦略を並行して進めることが重要です。

欠席が多くて成績がほとんどつかない場合はどうなりますか?

成績がつかない教科は低いランクになります。この場合、①の同等評価枠では非常に不利です。③の当日点重視枠や、私立高校・通信制高校という選択肢が現実的になります。フリースクールや出席扱い制度を活用して中3の成績を少しでもつけておくことも重要な対策です。

道コンとは何ですか?必ず受けないといけませんか?

道コン(北海道学力コンクール)は、北海道最大の公開模擬試験です。年間受験者数12万人以上のデータをもとに、志望校の合格可能性を判定します。受験義務はありませんが、自分の当日点の実力と志望校との距離を客観的に把握できるため、受験を考えるなら強くおすすめします。

不登校だった子が高校に入った後、ついていけるか心配です。

とても大切な視点です。入学後のサポート体制が充実しているかどうかも、学校選びの重要な基準になります。通信制高校やサポート校は、自分のペースで学習できる環境が整っていることが多いです。全日制の場合は、入学前にサポート体制について高校に確認することをおすすめします。

内申ランクが低くても札幌の高校に入れる|さっぽろライラック無料相談

まとめ:「内申ランクが低い=高校に入れない」ではありません

北海道の高校入試では内申ランクの影響が大きいのは事実です。でも、当日点重視枠・私立の入試制度・通信制高校を組み合わせることで、札幌でも現実的な進路は必ずあります。

大切なのは、今の状態を正確に把握した上で、お子さんに合った戦略を早めに立てることです。中3の秋以降では動き始めるのが遅い場合もあります。「まだ先のこと」と思わずに、早めにご相談ください。

さっぽろライラックでは、高校進学に関する相談も保護者の方だけで受け付けています。内申ランクの現状整理から、通信制高校の選び方、私立入試の制度活用まで、一緒に考えます。

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