「このまま待っていていいのか、それとも何かしなければいけないのか」
お子さんの不登校が1週間、2週間と続くにつれて、お母さんの頭の中はこんな言葉でいっぱいになっていきます。焦る気持ちと、でも急かしてはいけないという気持ちが同時にあって、どうしたらいいか分からなくなる。
そんなお母さんに伝えたいのは、最初にやることは「3つだけ」だということです。あれもこれもと手を広げる必要はありません。この3つを、この順番でやるだけで、多くのご家庭で状況が少しずつ動き始めます。
この記事の目次
- まず知っておいてほしいこと:「待つ」と「放置」は違う
- やること①:登校させることを、いったん横に置く
- やること②:学校以外の「第三者」に相談する
- やること③:お母さん自身の「気持ち」を守る
- よくやってしまいがちな「逆効果の行動」
- 札幌で使える相談先と次のステップ
- よくある質問
まず知っておいてほしいこと:「待つ」と「放置」は違う
不登校になったお子さんに対して、「しばらく休ませましょう」とアドバイスされることがあります。でも、「どのくらい待てばいいのか」「ただ待っているだけでいいのか」という疑問が残りますよね。
ここで大切な区別をしておきます。
✅ 正しい「待つ」
見守りながら待つ
登校を急かさずに、お子さんの状態を観察しながら、保護者は外部に相談を続けている状態。
❌ 避けたい「放置」
ただ時間が過ぎる
何も動かず、お子さんも保護者も孤立したまま時間だけが経っていく状態。
❌ 逆効果な「急かす」
登校を強引に促す
「いつ行くの?」「みんなはちゃんと学校に行っているよ」と繰り返すこと。お子さんの自己評価を下げる。
「待つ」というのは、何もしないことではありません。お子さんには無理に動かさず、でもお母さん自身はちゃんと動いている状態が理想です。
やること①:登校させることを、いったん横に置く
不登校が続くと、お母さんの頭の中は「どうすれば学校に行かせられるか」でいっぱいになります。でも、この考え方が、最初のハードルを高くしてしまっているかもしれません。
✅ 最初の問いを変えてみてください
「どうすれば学校に行かせられるか」
↓
「今のこの子に何が必要か」
不登校の子どもは、口には出さなくても「学校に行けない自分はダメだ」と感じていることがほとんどです。そこに「早く行きなさい」というプレッシャーが重なると、自己評価がどんどん下がり、不登校が長期化するリスクが高まります。
まず最初の1〜2週間は、登校の話題を一度横に置いてみてください。「今日どうだった?」「明日は行けそう?」という声かけをやめて、お子さんが安心できる家の空気を作ることが、最初の一歩です。
今すぐできる「空気を変える」声かけ
「今日は何が食べたい?」
学校とは関係のない、普通の日常会話から始める。
「ゆっくり休んでいいよ」
許可の言葉は、お子さんの緊張をほぐす効果があります。
「お母さんはここにいるから」
孤独ではないことを伝えるだけでも、子どもの安心感は変わります。
逆に、「なんで行けないの?」「みんなは行っているよ」「このままじゃ将来どうするの?」という言葉は、どれだけ心配からきていても、今は逆効果になりやすい言葉です。今は使わないようにするだけでも、家の空気が変わります。
やること②:学校以外の「第三者」に相談する
「学校に相談してみたけど、様子を見ましょうと言われた」「担任の先生に話したら、もう少し頑張るよう励ましてほしいと言われた」——そんな経験をしたお母さんは多いと思います。
学校の先生方が悪いのではありません。ただ、不登校の原因が学校側の人間関係にある場合、学校の中だけで解決しようとするのは難しいことがあります。
⚠️ さっぽろライラックが大切にしていること
不登校のきっかけが学校の先生や友人関係にある場合、担任やスクールカウンセラーへの相談が、お子さんにとってプレッシャーになることがあります。
まずは学校と切り離された第三者に相談することで、お子さんへの余計なプレッシャーを避けながら、状況を整理することができます。
札幌で使える「学校以外の相談先」
札幌市教育委員会 教育相談
電話:011-671-3210(平日 8:45〜17:15)。学校とは独立した市の相談窓口。費用無料。担任には伝わりません。
北海道子ども相談支援センター
電話:0120-3882-56(24時間・フリーダイヤル)。夜間でも相談できます。費用無料。
民間フリースクールの保護者相談
お子さんがまだ動けなくても、保護者だけで相談できます。学校との関係を整理しながら、今後の選択肢を一緒に考えられます。
相談する段階では、「何をどう話せばいいか分からない」で大丈夫です。「子どもが学校に行けなくなって、どうしたらいいか分からない」という一言だけで、相談を始められます。
やること③:お母さん自身の「気持ち」を守る
「お子さんのためにできることをやる」という気持ちは当然です。でも、多くのお母さんが見落としているのが、自分自身のメンタルのケアです。
お母さんが毎日不安で追い詰められた状態でいると、その雰囲気は必ずお子さんに伝わります。「お母さんを心配させているのは自分だ」という罪悪感が、お子さんをさらに追い詰めることになります。
POINT 1
「自分だけで解決しなければ」を手放す
不登校は、親の力だけで解決できるものではありません。専門家や相談機関を頼ることは、お母さんの「逃げ」ではなく、お子さんのために動いているということです。
POINT 2
話せる場所を一つ持つ
相談機関でも、信頼できる友人でも、同じ経験を持つ保護者の会でも。「今日どうだった」と話せる場所を一つ持つだけで、お母さんの精神的な安定が変わります。
POINT 3
「今日一日」で考える
「このままずっとこうだったら」と先のことを考えすぎると、不安は無限に膨らみます。「今日一日、家の空気を穏やかに保てた」それだけで十分です。
よくやってしまいがちな「逆効果の行動」
心配するあまり、ついやってしまいがちな行動があります。どれもお子さんのためを思ってのことですが、今の段階では逆効果になりやすいものです。
毎朝「今日は行ける?」と確認する
お子さんにとって毎朝のプレッシャーになります。結果的に「行けない自分」を毎日確認させることになります。
「なんで行けないの?」と理由を問い詰める
子ども自身も「なぜ行けないのか」分かっていないことがほとんどです。答えられないことで、さらに自信を失います。
他のきょうだいや友達と比べる
「お姉ちゃんはちゃんと行っているよ」という言葉は、お子さんの自己評価を確実に下げます。
ゲームやスマホを取り上げる
ゲームやスマホが「現実逃避の手段」になっているのは確かです。でも今の段階で取り上げると、お子さんの数少ない安心できる場所を奪うことになります。
「学校に行かないと将来どうするの」と言う
将来への不安はお母さんの本音ですが、今のお子さんには「そんな先のことを考える余裕がない」という状態です。この言葉は逆に動けなくさせます。
札幌で使える相談先と次のステップ
この3つをやってみて、少しずつ状況が整ってきたら、次のステップを考えます。お子さんの状態によって進め方は変わりますが、一般的には以下のような流れになります。
家の空気を整える(今すぐ)
登校の話を一時停止し、家での安心感を作る。お母さんが相談先を探し始める。
第三者に相談する(1〜2週間以内)
札幌市教育相談・フリースクールなど、学校以外の窓口に相談。今の状況を整理する。
お子さんに合う次の場所を探す(状況に応じて)
教育支援センター・フリースクール・自宅学習など、学校以外の居場所や学びの選択肢を検討する。
高校進学・進路を見据えた準備(中2〜中3)
欠席日数・内申点・出席扱い制度など、進路に影響する要素を早めに整理する。
よくある質問
不登校になってまだ3日です。もう相談していいですか?
はい、早い段階で相談することは全く問題ありません。むしろ初期に状況を整理しておくことで、その後の対応がスムーズになります。「まだ早いかな」と思わずに、気になったタイミングで相談してください。
子どもが「相談しないでほしい」と言っています。どうすればいいですか?
お子さんの気持ちを大切にしながらも、保護者が状況を整理することは必要です。「あなたの情報を勝手に学校に伝えるのではなく、お母さんが困っているから相談したい」と伝えてみてください。学校以外の相談先であれば、お子さんへの情報共有は保護者の同意なしには行われません。
何週間経ったら「長期化」と考えればいいですか?
文部科学省の定義では「年間30日以上の欠席」が不登校とされますが、日数よりも「お子さんの状態」を見ることが大切です。欠席が続いているだけでなく、食欲や睡眠・表情・話す量などに変化がある場合は、早めに専門家に相談することをおすすめします。
フリースクールはすぐに通わせないといけませんか?
いいえ。最初から通わせることを決める必要はありません。まずは保護者だけで相談し、状況を整理することから始められます。お子さんが「話してみたい」と感じるタイミングで、一緒に見学や相談に来ていただければ十分です。
夫(パートナー)が「甘やかしている」と言います。どう説明すればいいですか?
「叱れば行ける」「厳しくすれば変わる」という考えは、不登校の子どもには逆効果になることが多いです。専門機関の資料や、このような記事を一緒に読んでもらうことが、パートナーへの説明に役立ちます。必要であれば、相談機関に一緒に来ていただくことも可能です。
まとめ:今日できることは、たった一つからでいい
「登校させることを横に置く」「学校以外に相談する」「お母さん自身を守る」——この3つが、不登校が続いたときに最初にやることです。
でも、全部一気にやらなくていいです。今日できることは、一つからでいい。
まず「今日だけ、学校の話をしない」。それだけでも、家の空気は変わり始めます。そして、気持ちが少し落ち着いてきたら、相談先を一つ探してみてください。
さっぽろライラック・フリースクールでは、お子さんがまだ動けない段階でも、保護者の方だけでのご相談をお受けしています。「今の状況を誰かに話したい」という段階でも、ぜひご連絡ください。
この記事を書いたフリースクールの相談窓口
さっぽろライラック・フリースクール
保護者だけの無料相談
「何から話せばいいか分からない」でも大丈夫です。今の状況を整理するところから、一緒に始めましょう。
お急ぎの方はお電話でも:090-6846-2077
札幌で不登校に悩む保護者の方へ。さっぽろライラック・フリースクールでは、保護者だけのご相談も可能です。学校に行けない、勉強の遅れ、将来への不安を整理し、次の一歩を一緒に考えます。
札幌で不登校の相談ができる場所を公的機関・フリースクール・24時間窓口に分けて整理しました。状況別のおすすめ相談先も解説。「どこに相談すればいいか分からない」を解決します。
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