「このまま待っていていいのか、それとも何かしなければいけないのか」

お子さんの不登校が1週間、2週間と続くにつれて、お母さんの頭の中はこんな言葉でいっぱいになっていきます。焦る気持ちと、でも急かしてはいけないという気持ちが同時にあって、どうしたらいいか分からなくなる。

そんなお母さんに伝えたいのは、最初にやることは「3つだけ」だということです。あれもこれもと手を広げる必要はありません。この3つを、この順番でやるだけで、多くのご家庭で状況が少しずつ動き始めます。

不登校が続いたとき最初にやるべき3つのこと|さっぽろライラック

この記事の目次

  1. まず知っておいてほしいこと:「待つ」と「放置」は違う
  2. やること①:登校させることを、いったん横に置く
  3. やること②:学校以外の「第三者」に相談する
  4. やること③:お母さん自身の「気持ち」を守る
  5. よくやってしまいがちな「逆効果の行動」
  6. 札幌で使える相談先と次のステップ
  7. よくある質問

まず知っておいてほしいこと:「待つ」と「放置」は違う

不登校になったお子さんに対して、「しばらく休ませましょう」とアドバイスされることがあります。でも、「どのくらい待てばいいのか」「ただ待っているだけでいいのか」という疑問が残りますよね。

ここで大切な区別をしておきます。

「待つ」というのは、何もしないことではありません。お子さんには無理に動かさず、でもお母さん自身はちゃんと動いている状態が理想です。

待つと放置と急かすの違い|正しい待ち方とは

やること①:登校させることを、いったん横に置く

不登校が続くと、お母さんの頭の中は「どうすれば学校に行かせられるか」でいっぱいになります。でも、この考え方が、最初のハードルを高くしてしまっているかもしれません。

✅ 最初の問いを変えてみてください

「どうすれば学校に行かせられるか」

「今のこの子に何が必要か」

不登校の子どもは、口には出さなくても「学校に行けない自分はダメだ」と感じていることがほとんどです。そこに「早く行きなさい」というプレッシャーが重なると、自己評価がどんどん下がり、不登校が長期化するリスクが高まります。

まず最初の1〜2週間は、登校の話題を一度横に置いてみてください。「今日どうだった?」「明日は行けそう?」という声かけをやめて、お子さんが安心できる家の空気を作ることが、最初の一歩です。

今すぐできる「空気を変える」声かけ

「今日は何が食べたい?」
学校とは関係のない、普通の日常会話から始める。

「ゆっくり休んでいいよ」
許可の言葉は、お子さんの緊張をほぐす効果があります。

「お母さんはここにいるから」
孤独ではないことを伝えるだけでも、子どもの安心感は変わります。

逆に、「なんで行けないの?」「みんなは行っているよ」「このままじゃ将来どうするの?」という言葉は、どれだけ心配からきていても、今は逆効果になりやすい言葉です。今は使わないようにするだけでも、家の空気が変わります。

やること①:登校させることをいったん横に置く

やること②:学校以外の「第三者」に相談する

「学校に相談してみたけど、様子を見ましょうと言われた」「担任の先生に話したら、もう少し頑張るよう励ましてほしいと言われた」——そんな経験をしたお母さんは多いと思います。

学校の先生方が悪いのではありません。ただ、不登校の原因が学校側の人間関係にある場合、学校の中だけで解決しようとするのは難しいことがあります。

⚠️ さっぽろライラックが大切にしていること

不登校のきっかけが学校の先生や友人関係にある場合、担任やスクールカウンセラーへの相談が、お子さんにとってプレッシャーになることがあります。

まずは学校と切り離された第三者に相談することで、お子さんへの余計なプレッシャーを避けながら、状況を整理することができます。

やること②:学校以外の第三者に相談する|さっぽろライラックの考え方

札幌で使える「学校以外の相談先」

札幌市教育委員会 教育相談

電話:011-671-3210(平日 8:45〜17:15)。学校とは独立した市の相談窓口。費用無料。担任には伝わりません。

北海道子ども相談支援センター

電話:0120-3882-56(24時間・フリーダイヤル)。夜間でも相談できます。費用無料。

民間フリースクールの保護者相談

お子さんがまだ動けなくても、保護者だけで相談できます。学校との関係を整理しながら、今後の選択肢を一緒に考えられます。

相談する段階では、「何をどう話せばいいか分からない」で大丈夫です。「子どもが学校に行けなくなって、どうしたらいいか分からない」という一言だけで、相談を始められます。

札幌で使える学校以外の相談先一覧

やること③:お母さん自身の「気持ち」を守る

「お子さんのためにできることをやる」という気持ちは当然です。でも、多くのお母さんが見落としているのが、自分自身のメンタルのケアです。

お母さんが毎日不安で追い詰められた状態でいると、その雰囲気は必ずお子さんに伝わります。「お母さんを心配させているのは自分だ」という罪悪感が、お子さんをさらに追い詰めることになります。

POINT 1

「自分だけで解決しなければ」を手放す

不登校は、親の力だけで解決できるものではありません。専門家や相談機関を頼ることは、お母さんの「逃げ」ではなく、お子さんのために動いているということです。

POINT 2

話せる場所を一つ持つ

相談機関でも、信頼できる友人でも、同じ経験を持つ保護者の会でも。「今日どうだった」と話せる場所を一つ持つだけで、お母さんの精神的な安定が変わります。

POINT 3

「今日一日」で考える

「このままずっとこうだったら」と先のことを考えすぎると、不安は無限に膨らみます。「今日一日、家の空気を穏やかに保てた」それだけで十分です。

やること③:お母さん自身の気持ちを守る

よくやってしまいがちな「逆効果の行動」

心配するあまり、ついやってしまいがちな行動があります。どれもお子さんのためを思ってのことですが、今の段階では逆効果になりやすいものです。

×

毎朝「今日は行ける?」と確認する
お子さんにとって毎朝のプレッシャーになります。結果的に「行けない自分」を毎日確認させることになります。

×

「なんで行けないの?」と理由を問い詰める
子ども自身も「なぜ行けないのか」分かっていないことがほとんどです。答えられないことで、さらに自信を失います。

×

他のきょうだいや友達と比べる
「お姉ちゃんはちゃんと行っているよ」という言葉は、お子さんの自己評価を確実に下げます。

×

ゲームやスマホを取り上げる
ゲームやスマホが「現実逃避の手段」になっているのは確かです。でも今の段階で取り上げると、お子さんの数少ない安心できる場所を奪うことになります。

×

「学校に行かないと将来どうするの」と言う
将来への不安はお母さんの本音ですが、今のお子さんには「そんな先のことを考える余裕がない」という状態です。この言葉は逆に動けなくさせます。

不登校でついやってしまいがちな逆効果の行動5つ

札幌で使える相談先と次のステップ

この3つをやってみて、少しずつ状況が整ってきたら、次のステップを考えます。お子さんの状態によって進め方は変わりますが、一般的には以下のような流れになります。

STEP 1

家の空気を整える(今すぐ)

登校の話を一時停止し、家での安心感を作る。お母さんが相談先を探し始める。

STEP 2

第三者に相談する(1〜2週間以内)

札幌市教育相談・フリースクールなど、学校以外の窓口に相談。今の状況を整理する。

STEP 3

お子さんに合う次の場所を探す(状況に応じて)

教育支援センター・フリースクール・自宅学習など、学校以外の居場所や学びの選択肢を検討する。

STEP 4

高校進学・進路を見据えた準備(中2〜中3)

欠席日数・内申点・出席扱い制度など、進路に影響する要素を早めに整理する。

札幌で不登校の次のステップ|STEP1からSTEP4の流れ

よくある質問

不登校になってまだ3日です。もう相談していいですか?

はい、早い段階で相談することは全く問題ありません。むしろ初期に状況を整理しておくことで、その後の対応がスムーズになります。「まだ早いかな」と思わずに、気になったタイミングで相談してください。

子どもが「相談しないでほしい」と言っています。どうすればいいですか?

お子さんの気持ちを大切にしながらも、保護者が状況を整理することは必要です。「あなたの情報を勝手に学校に伝えるのではなく、お母さんが困っているから相談したい」と伝えてみてください。学校以外の相談先であれば、お子さんへの情報共有は保護者の同意なしには行われません。

何週間経ったら「長期化」と考えればいいですか?

文部科学省の定義では「年間30日以上の欠席」が不登校とされますが、日数よりも「お子さんの状態」を見ることが大切です。欠席が続いているだけでなく、食欲や睡眠・表情・話す量などに変化がある場合は、早めに専門家に相談することをおすすめします。

フリースクールはすぐに通わせないといけませんか?

いいえ。最初から通わせることを決める必要はありません。まずは保護者だけで相談し、状況を整理することから始められます。お子さんが「話してみたい」と感じるタイミングで、一緒に見学や相談に来ていただければ十分です。

夫(パートナー)が「甘やかしている」と言います。どう説明すればいいですか?

「叱れば行ける」「厳しくすれば変わる」という考えは、不登校の子どもには逆効果になることが多いです。専門機関の資料や、このような記事を一緒に読んでもらうことが、パートナーへの説明に役立ちます。必要であれば、相談機関に一緒に来ていただくことも可能です。

不登校のよくある質問|さっぽろライラック

まとめ:今日できることは、たった一つからでいい

「登校させることを横に置く」「学校以外に相談する」「お母さん自身を守る」——この3つが、不登校が続いたときに最初にやることです。

でも、全部一気にやらなくていいです。今日できることは、一つからでいい。

まず「今日だけ、学校の話をしない」。それだけでも、家の空気は変わり始めます。そして、気持ちが少し落ち着いてきたら、相談先を一つ探してみてください。

さっぽろライラック・フリースクールでは、お子さんがまだ動けない段階でも、保護者の方だけでのご相談をお受けしています。「今の状況を誰かに話したい」という段階でも、ぜひご連絡ください。

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