「このまま欠席日数が増えていったら、高校に行けなくなってしまうのかな……」
お子さんが学校に行けない日が続くと、多くのお母さんがこんな不安を抱えます。勉強の遅れも心配だけれど、欠席日数が記録に残ることへの不安は、また別のしんどさがありますよね。
実は、知っているお母さんがまだ少ない「出席扱い制度」というものがあります。学校を休んでいる間も、自宅やフリースクールでの学びが「出席」として記録される仕組みです。
この記事では、その制度の内容と、札幌で実際に動くための手順を、なるべく難しい言葉を使わずに説明します。
この記事の目次
- 「出席扱い制度」って何?まず3分で理解する
- 3つの方法のどれが合うか確認する
- 方法①:公的施設に通う(無料・一番スムーズ)
- 方法②:フリースクールに通う
- 方法③:自宅でスタディサプリなどを使う
- 札幌で申請するときの5つのステップ
- 学校が「できない」と言ってきたときの対処法
- 正直なメリットと注意点
- よくある質問
「出席扱い制度」って何?まず3分で理解する
難しく聞こえますが、要点はシンプルです。
✅ ひとことで言うと
学校を休んでいても、一定の条件を満たした学習や活動をしていれば、「欠席」ではなく「出席」として記録してもらえる制度です。
文部科学省が2019年(令和元年)に正式に定めた制度で、全国の公立小中学校で使えます。高校生も利用できます。
「出席として記録される」ことで、卒業や高校進学に必要な出席日数に影響が出にくくなります。お子さんが外に出られない時期でも、勉強を続けながら記録を積み重ねることができます。
ただし、1つだけ知っておいてほしいのは、「自動的にもらえるものではない」ということです。学校長に申請し、認められる必要があります。これが少しハードルに感じるかもしれませんが、手順を知れば動けます。一つずつ見ていきましょう。
3つの方法のどれが合うか確認する
出席扱いになる学習の場所は、大きく3つあります。お子さんの今の状態を見ながら、どれが現実的か確認してみてください。
📍 方法①
公的な施設に通う
→ 費用ゼロ・一番認められやすい
札幌市が運営する「教育支援センター」に通所する方法。無料で、出席扱いもスムーズに認められやすいです。
📍 方法②
フリースクールに通う
→ 費用はかかるが選択肢が広い
民間のフリースクールでの学習。学校との連携がポイントになります。
📍 方法③
自宅でICT学習をする
→ 外に出られないときの選択肢
スタディサプリなどを使って自宅で学習する方法。要件が多いので、サポートがあると安心です。
方法①:公的施設に通う(無料・一番スムーズ)
札幌市内には「教育支援センター」という公的な施設が6か所あります。市立小中学校に在籍している不登校の子どもが、学校に行けない期間に通える場所です。
- 費用
- 無料
- 対象
- 札幌市立小中学校に在籍する不登校児童生徒
- 出席扱い
- 通所した日は原則として出席扱いになります
- 場所(市内6か所)
- ちえりあ(西区)・まこまる(南区)・リフレ(白石区)ほか
公的機関なので、学校長が出席扱いを認めやすい状況が整っています。「まず費用をかけずに始めたい」「学校との手続きをシンプルにしたい」というご家庭には、最初の選択肢として検討していただけます。
ただし、「施設に通うこと自体がまだ難しい」というお子さんも多いのが現実です。その場合は方法②や③を組み合わせることを考えましょう。
方法②:フリースクールに通う
フリースクールなど民間の施設に通う場合も、条件を満たせば出席扱いになります。ただし、方法①と違って「自動的にOK」にはならず、学校との連携が必要になります。
フリースクールで出席扱いになるために大切なこと
難しく考えすぎず、以下の4点が押さえられているかを確認してください。
お母さん(保護者)と学校が連絡を取り合っていること
月1回でも担任の先生と連絡を取り、お子さんの様子を共有していることが大切です。
フリースクールが学習や活動の記録を作れること
「何月何日に何の学習を何時間やったか」という記録書を作れる施設を選ぶと安心です。
フリースクールと学校が定期的に情報を共有していること
月1回程度、フリースクール側から学校に活動状況を報告できる体制があることが求められます。
学習の内容が学校の授業と照らし合わせて「意味のある学習」であること
スタディサプリなどの教材を使っていれば、この点はほぼクリアできます。
要するに、「フリースクールと学校がきちんとつながっていること」が最大のポイントです。フリースクールを選ぶときは、「出席扱いの実績があるか」「学校への報告書を作ってくれるか」を確認するとよいでしょう。
方法③:自宅でスタディサプリなどを使う
外に出ることが難しい時期でも、自宅でICT教材(スタディサプリなど)を使った学習が出席扱いと認められる場合があります。「家から出られないけど、勉強はしたい」というお子さんには心強い選択肢です。
自宅学習が出席扱いになるための主な条件
保護者と学校が連絡を取り合っていること
スタディサプリなど、きちんとした教材で学習していること
先生やサポーターによる対面での指導が適切に行われていること
学校長がお子さんの学習状況を把握していること
学習の記録(日時・内容・時間)を残していること
中でも「対面での指導が行われていること」という条件が、ご家庭だけではハードルになりがちです。フリースクールでスタディサプリを活用しながら通所する形にすると、対面指導の条件も同時にクリアできて一石二鳥になります。
札幌で申請するときの5つのステップ
「実際にどう動けばいいの?」というお母さんのために、標準的な流れをまとめました。
まず担任の先生に「出席扱いのことを相談したい」と伝える
電話やメモ書きでも構いません。「出席扱い制度について相談させてください」のひと言で大丈夫です。先生がこの制度を知らない場合もありますが、それはよくあることなので、気にしなくて大丈夫です。
学校長(校長先生)と話す機会を作ってもらう
出席扱いの最終的な判断は、担任の先生ではなく校長先生がします。担任の先生に「校長先生に話を通してほしい」とお願いしましょう。
お子さんに合った学習方法を選ぶ
教育支援センター・フリースクール・自宅ICT学習の中から、お子さんの状態に合う方法を選びます。迷ったら、サポートしてくれる機関に相談するのが近道です。
学習を始めて、記録を残す
「いつ、何を、何時間」という記録が大切です。フリースクールを利用する場合は、施設側が記録を作ってくれることが多いです。
月に1回程度、学校に状況を報告する
継続的な連絡が出席扱いを維持する鍵です。フリースクールが代わりに報告書を作ってくれる施設もあります。
学校が「できない」と言ってきたときの対処法
「うちの学校ではそういった前例がなくて……」と言われることも、実際にあります。でもあきらめる必要はありません。
⚠️ 学校に断られても、これを試してください
出席扱い制度は文部科学省が定めた正式な制度です。学校が一方的に「できない」とは言えません。
担任の先生が詳しくない場合は、「校長先生に直接お話しさせていただけますか」と伝えてみてください。
それでも前に進まない場合は、札幌市教育委員会(011-671-3210)に相談することもできます。また、出席扱いの申請経験があるフリースクールのスタッフに、学校への橋渡し役をお願いする方法も有効です。
正直なメリットと注意点
メリット
- 高校進学への影響を減らせる:欠席日数を少なく記録できるため、受験や進路への影響を軽減できます
- お子さんの自信につながる:「休んでいても、ちゃんと記録されている」という安心感が、お子さんの前向きさを支えることがあります
- お母さんの不安が減る:「このまま欠席が積み重なっていくだけ」という焦りが和らぎます
注意点(ここも正直にお伝えします)
- 出席扱いになるかどうかは最終的に校長先生の判断なので、すべてのケースで認められるわけではありません
- 出席日数が記録されても、成績(評価)がつくかどうかは別の話です。進路への影響を完全になくせるわけではない点はご注意ください
- 継続的な学校との連絡が必要なため、お母さん側にもある程度のエネルギーが必要です
よくある質問
学校の先生がこの制度を知りませんでした。どうすればいいですか?
よくあることです。担任の先生が知らない場合は、「校長先生に確認をお願いできますか」と伝えてみてください。フリースクールのスタッフが学校との橋渡しをしてくれる場合もあります。
スタディサプリを家でやっているだけでも出席扱いになりますか?
スタディサプリ単体では難しいのが正直なところです。「先生や指導者による対面サポートがあること」という条件があるため、フリースクールでスタディサプリを活用する形にすると条件を満たしやすくなります。
週1日しかフリースクールに通えなくても大丈夫ですか?
通えた日数だけが出席扱いとして記録されます。週1日なら、その1日分が出席になります。まずは無理のないペースで始めることが大切です。
今、不登校になってまだ2週間です。もう申請してもいいですか?
早めに相談することは問題ありません。ただし、欠席が始まったばかりの段階では、まず担任の先生や学校との関係を整えるところから始めるのが自然です。状況が落ち着いてきたら、制度の相談をするタイミングとして考えていただくとよいでしょう。
高校生の子どもでも使えますか?
はい、使えます。高校生の場合も、フリースクールへの通所や自宅学習が出席扱いになる制度があります。手続きの流れは中学生と基本的に同じです。
まとめ:まず「相談してみる」だけでいいです
出席扱い制度は、知っているか知らないかで、お子さんの記録に大きな差が生まれることがあります。でも、今日この記事を読んでいるお母さんは、もう一歩先に進んでいます。
「どこに相談すればいいか」「うちの場合は使えるのか」——そういった段階のご相談でも構いません。さっぽろライラック・フリースクールには、公立学校での教員経験を持つ理事が在籍しています。学校側の事情を理解した上で、お母さんと一緒に申請の進め方を考えることができます。スタディサプリも導入しており、ICT学習の要件にも対応しています。
この記事を書いたフリースクールの相談窓口
出席扱いのこと、まず話してみませんか
「うちの場合は使えるの?」という段階からご相談いただけます。公立学校経験者が在籍しているので、学校との橋渡しも一緒に考えられます。
お急ぎの方はお電話でも:090-6846-2077
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