高校受験ロードマップ

札幌の不登校中学3年生・保護者のための高校受験戦略

全日制高校をあきらめない 高校受験ロードマップ

通信制高校で安全を確保し、道コン・学力テストABC・私立高校の制度・公立高校の当日点重視枠を使って、最後まで全日制高校への挑戦を残すための実践ガイドです。

保護者だけの相談も可能です。まだ本人が動けない段階でも、受験戦略は整理できます。

01

安全基地を先に作る

通信制高校の合格を先に確保すると、「どこにも行けなかったらどうしよう」という不安が下がります。安全があるから、私立・公立へ冷静に挑戦できます。

02

学力の現在地を見る

道コンや学力テストABCは、点数で落ち込むためではなく、志望校との距離と次の勉強を決めるための資料です。

03

制度を使って戦う

私立高校の単願・一般入試、公立高校の当日点重視枠など、制度の意味を理解すると、不登校でも残せる選択肢が見えてきます。

Case Study

不登校から全日制高校へ 先輩たちの相談事例

不登校になった時期や状態は一人ひとり違います。それでも、早い段階で相談し、学校との連携、別室登校、模試、私立・公立の受験戦略を整理することで、全日制高校への挑戦を残せる場合があります。

事例 01

Aさん

中1の2学期から不登校。早期相談から別室登校につなげ、公立トップ校へ進学。

  • 中1・2学期不登校になる
  • 約1か月後相談を開始
  • 中2・4月別室登校へ
  • 受験期公立・私立のトップ進学校を受験
  • 進学先公立トップ校へ進学
事例 02

Bさん

中2から五月雨登校。その後、完全不登校になった状態から、別室登校と受験戦略を整理。

  • 中2・4月五月雨登校になる
  • 中2・2学期完全に不登校状態へ
  • 冬休み前相談を開始
  • 中3別室登校へ
  • 受験期公立・私立進学校を受験
  • 進学先私立進学コースへ進学
事例 03

Cさん

中1の2学期から不登校。不登校になった時点で相談し、別室登校・五月雨登校を経て進学校へ挑戦。

  • 中1・2学期不登校になる
  • 不登校直後相談を開始
  • 中1・3学期別室登校へ
  • 中2五月雨登校へ
  • 受験期公立トップ校・私立特進コースを受験
  • 進学先私立進学コースへ進学

※さっぽろライラックの先生への相談事例です。詳しい内容については、直接お声かけください。

※進学結果は一人ひとりの状況、学力、内申、体調、学校との連携、受験年度の制度や倍率によって異なります。合格を保証するものではありません。

Roadmap

まずは全体像 6月〜3月の受験ロードマップ

不登校の高校受験は、勉強だけでなく「相談先」「内申」「模試」「私立制度」「公立入試」を同時に整理する必要があります。大事なのは、時期ごとにやることを分けることです。

6〜7月 相談先づくり

進学に前向きなフリースクール、学習塾、学校へ相談。夏休み前から動くほど、内申・提出物・テスト対応を相談しやすくなります。

8月 道コンで現在地確認

5教科の強弱、志望校との距離、どの教科を伸ばすべきかを確認します。

9〜11月 学力テストABC

総合A・総合B・総合Cは、中学校の進路指導や三者面談で重要な材料になります。受けられる範囲で結果を残し、受験戦略に使います。

10月 通信制高校の安全確保

通信制高校の相談・出願を進め、高校生になれる道を先に確保します。

11月 志望校3段階整理

挑戦校・現実校・安全校を分け、12月の三者面談で説明できる形にします。

1〜3月 私立・公立へ挑戦

1月単願、2月一般、3月公立入試を、体調と当日点の戦略込みで設計します。

Misunderstanding

不登校中3の高校受験 起きやすい4つの誤解

不登校の高校受験で一番危険なのは、情報不足のまま「もう無理」と決めてしまうことです。

誤解1:学校に行けていないから全日制は無理

登校状況だけで全てが決まるわけではありません。内申、当日点、出願条件、志望校の選抜方法、本人の体調を総合して判断します。

誤解2:通信制を受けたら全日制をあきらめることになる

通信制高校の合格を先に持つことで、全日制への挑戦権を残しやすくなります。通信制は逃げ道ではなく、安全基地にできます。

誤解3:家庭学習だけで何とかなる

学力の穴、生活リズム、内申、制度、親子関係が絡むため、家庭だけでは整理が難しいことがあります。早めの専門家相談は受験戦略です。

誤解4:今年も去年と同じ制度だろう

私立高校の制度、単願・専願の条件、公立高校の重視比率、倍率は変わります。最新情報の確認が必要です。

Safe Base

夏休み前から フリースクールと通信制高校で安全基地を作る

本当に強い受験戦略を作るなら、10月からではなく、夏休み前から動き始めるのが理想です。

進学に前向きなフリースクールを使う意味

フリースクールは「居場所」だけでなく、学校連携・学習記録・提出物・別室テスト・生活リズム回復の拠点になり得ます。早く相談するほど、成績や内申ランクにつながる評価材料を作れる可能性があります。

もちろん、最終的な評価は在籍中学校の判断によります。だからこそ、家庭だけで抱えず、中学校と連携できる支援先を早めに作ることが大切です。

確認すること

  • 中学校と連携できるか
  • 提出物や学習記録を整理できるか
  • 別室テストや一部教科受験を相談できるか
  • 道コン・学力テストABCを受ける準備ができるか
  • 通信制高校の相談と並行できるか

Data

道コン・学力テストABC・過去問 落ち込む材料ではなく作戦表

不登校の受験生に必要なのは、気合いではなく現在地です。数字があると、志望校判断と学習計画が現実的になります。

資料 見るポイント 使い方
道コン SS・志望校判定・科目別失点 8月・10月・11月のどこかで現在地を確認。次の2週間で上げる教科を決める。
学力テストABC 学校内での実力・三者面談の判断材料 秋の総合A・総合B・総合Cは、学校の進路指導で使われやすい。受けられる範囲で記録を残す。
過去問 本番形式で何点取れるか 最初は時間無制限でもよい。慣れてきたら時間配分と解く順番を固定する。
大切な注意: 点数が低い模試にも価値があります。点数そのものより、「どの教科なら短期間で上がるか」「どの単元は捨てるべきか」を見ることが目的です。

Private High School

私立高校のチャレンジ戦略 パスポート制度・SRGきっぷ制度

札幌圏には、不登校経験がある受験生でも、内申だけで機械的に判断されにくい制度や相談ルートを持つ私立高校があります。

札幌新陽高校の新陽パスポート制度

パスポートセミナー、面談、課題提出、チャレンジテストなどを通して、本人の意欲を確認する制度です。年度によって内容や扱いが変わるため、今年度の公式情報を必ず確認してください。

札幌龍谷高校のSRGきっぷ制度

「龍谷でやりたいことがある」「入学後に頑張りたい」という意思を、面談などで確認する制度です。保護者説明会、必要書類、認定時期、単願入試での扱いを確認します。

さっぽろライラックで相談できること

さっぽろライラックには、これらのような意欲重視型制度の設計・開発に関わった人物が在籍しています。制度名だけで判断せず、どの子に向いているのか、いつ動くべきか、単願・専願の意味をどう理解すべきかまで整理できます。

Public High School

3月公立高校入試 当日点重視の15%枠をどう見るか

北海道の公立高校入試は、当日点だけでも内申だけでも決まりません。不登校で内申が不安な場合は、当日点をより重視する枠を確認することが重要です。

70% 学力点と個人調査書を同等に評価
15% 学力点をより重視する枠
15% 個人調査書をより重視する枠

内申不安がある不登校受験生にとって特に見るべきなのは、学力点をより重視する15%枠です。ただし、これは「内申が低くても何とかなる魔法の枠」ではありません。高校ごとに重視比率や選抜順序が異なるため、最新の資料で確認します。

見るもの 判断すること 家庭の行動
内申ランク どれくらい不利か 担任に確認する
道コンSS 当日点の位置 8月・10月・11月で推移を見る
15%枠 学力点重視が使いやすいか 高校ごとの重視比率を確認する
過去問 本番形式で何点取れるか 科目別に失点原因を分ける

Study Design

不登校受験生の学習再開 曜日固定ではなく個別設計で考える

最初から1日5時間を目指す必要はありません。大切なのは、本人の状態と得点戦略に合わせて、無理なく再開することです。

おすすめしないこと

  • 曜日ごとに教科を固定して、本人の状態を無視する
  • 全教科を均等にやろうとする
  • 新しい教材を増やし続ける
  • 点数が伸びにくい教科に時間を使いすぎる
  • 親が毎日細かく管理しすぎる

実際に大切なのは「伸ばす教科を決めること」

不登校の受験生には、伸ばしやすい教科と、短期間では伸びにくい教科があります。社会・理科の暗記単元、英語の単語・基本文法、数学の計算・方程式・関数の基本は、比較的点数に変えやすい領域です。

一方で、国語の読解力全体、英語長文の処理速度、数学の応用図形などは、短期間で一気に伸ばすのが難しい場合があります。だからこそ、模試や過去問を見て「何を捨て、何を取りに行くか」を決めます。

※曜日別メニューを作る場合も、あくまで例です。実際の学習計画は、体調・空白期間・志望校・模試結果を見て個別に設計します。

Parent Support

保護者の役割 追い込むことではなく情報整理と環境づくり

不登校受験で家庭が受験会場のようになると、本人はさらに動きにくくなります。家庭は回復できる場所にします。

言いたくなる言葉 置き換え例
いつ勉強するの? 今日は10分だけなら何ができそう?
本当に受かるの? 次の2週間で上げる教科を決めよう
学校行きなさい 今日は勉強か提出物だけ進めよう
もう下げなさい 挑戦校と現実校を分けて考えよう
だらしない 本番の2週間前から少しずつ合わせよう

FAQ

よくある質問

不登校でも全日制高校を受験できますか?

受験できる可能性はあります。ただし、内申ランク、当日点、出願条件、志望校の選抜方法を確認する必要があります。早めに学校や専門家へ相談してください。

通信制高校を受けると、全日制高校はあきらめることになりますか?

必ずしもそうではありません。通信制高校の合格を先に確保することで、安心して私立・公立に挑戦できる場合があります。

道コンと学力テストABCは両方必要ですか?

役割が違います。道コンは広い母集団での現在地確認に使いやすく、学力テストABCは中学校の進路指導や三者面談の材料になりやすいです。

1月入試と2月入試は何が違いますか?

1月入試は主に専願・単願入試で、合格した場合はその高校に入学する前提になることが多いです。2月入試は一般・併願として考えることが多く、公立受験を残す場合は違いを必ず確認します。

保護者だけでも相談できますか?

はい。本人がまだ動けない段階でも、保護者だけで進路・内申・受験戦略を整理することができます。

Next Step

不登校の高校受験は 早く整理した家庭ほど選択肢が残ります

全日制に挑戦するのか、私立制度を使うのか、通信制高校で安全を確保するのか。家庭だけで抱えず、まずは現在地を一緒に整理しましょう。