中1・中2のお子さんを見ていて、こんな場面はありませんか。
- 勉強しようとしても手が止まる
- テスト前になると急に不機嫌になる
- 「どうせ無理」と言って逃げたくなる
- 道コンの話題になると空気が重くなる
保護者としては「やる気を出してほしい」と思いますし、北海道の高校入試を考えると早めに動いてほしい気持ちにもなります。
ただ、この時期に多いのが「自信がついたら頑張れるはず」という考え方です。
でも実は、勉強の現場では逆の順番が起きています。
自信もやる気も、“始めたあとに”育つことがほとんどです。

不安なのは当たり前。できないのは“能力不足”ではなく“土台のズレ”
中1・中2は、周りと比べ始める時期です。
点数や順位が見えやすくなり、本人の中に「できる子/できない子」というラベルができてしまいがちです。
けれど、つまずきの多くは「能力」よりも、理解の土台がズレていることが原因です。
たとえば——
- 英語が苦手 → 実は“語順”の感覚が曖昧
- 数学が苦手 → 実は“計算の正確さ”が不安定
- 国語が苦手 → 実は“設問の読み方”が身についていない
この状態で上に積み上げようとすると、頑張っているのに成果が出にくくなり、「やっぱり自分はダメだ」と自信が削れてしまいます。
中1・中2の段階でこのズレを整えておくことは、のちの内申ランク(学校成績の積み重ね)にも直結します。焦って先取りするより、「今のつまずき」を丁寧に回収する方が、結局いちばん効きます。始められるサイズにする(10分・1問・5個)
- タイマー10分だけ
- 数学は「1問だけ」
- 英単語は「5個だけ」
- ワークは「1ページの半分だけ」
これくらい小さくすると、本人の中のハードルが下がり、始めやすくなります。

戻り学習は「後退」ではなく「最短ルート」
中1・中2の勉強がうまくいかないときほど、「戻る」が効きます。
- どこで止まっているかを見つける
- 必要なところだけ戻る(全部やり直しはしない)
- できた感覚を短時間で作る
この「小さくできた」の積み重ねが、のちに道コンの得点にも、学校の成績(内申)にも効いてきます。
やる気は“出たらやる”ではなく、“やってから出る”
よくある誤解は、こうです。
やる気が出ない → だから勉強できない
でも、現実に起きるのはこういう順番です。
やる気がなくても、少しやる → 手が動く → 少しできる → やる気があとから出る
だから保護者ができるのは、気合いを入れさせることより、「始められる条件」を整えることです。
自信には2種類ある:結果の自信とプロセスの自信
ここが今日いちばん大事な話です。
自信は、大きく分けて2種類あります。

結果の自信:点数で上下する(不安定)
道コンや定期テストで点が取れると元気。でも難しい単元やミスが続くと、一気に不安になる。
これは「結果の自信」です。
結果の自信は、悪いものではありません。
ただし、難しい問題・本番の緊張・不確実さに弱く、揺れやすいのが弱点です。中3になって受験が近づくほど、ここだけを支えにするのは危険になります。
プロセスの自信:本番に強い(安定)
もう一つが「プロセスの自信」。
これは、点数が多少ブレても揺れにくく、こういう“事実”で支えられます。
- 今日10分やった
- 苦手の原因が分かった
- 同じミスが減った
- できる問題が増えた
- 記録が積み上がっている
プロセスは自分でコントロールできます。
だから、北海道の高校入試のように波がある勝負でも、最後に踏ん張れる力になります。
中1・中2の今は、結果の自信を追いかけすぎるより、プロセスの自信を育てる“土台づくりの時期”です。内申ランクも、結局は「日々の取り組みの積み重ね」で作られるものだからです。
このままだと起きる悪循環。だからこそ、今変えたい
結果ばかり見ていると、よくある流れに入ります。
- 点が取れない
- 自信が下がる
- 勉強量が減る
- さらに点が取れない
でもプロセスに軸足を置くと、流れが変わります。
- 小さく始める
- できた事実を残す
- 落ち着いて改善できる
- 結果はあとからついてくる
道コンは「現在地」を知るには便利です。
ただ、点数がすべてではありません。中1・中2の段階では特に、道コンを“評価”ではなく“作戦会議の材料”として使えると強いです。
今日からできる:プロセスの自信を育てる3ステップ
1)努力を可視化する
- カレンダーに「やったこと」を1行
- 勉強時間をメモ
- 問題集の進捗を塗りつぶす
2)毎日続く「最小単位」を決める
「毎日2時間」より「毎日10分」。
続くと、それだけで自信になります。
3)1行ふり返り(責めない)
- 今日できたこと
- つまずいた原因
- 明日やる1つ
「反省会」ではなく「次の一手を決める時間」にするのがコツです。

まとめ
- やる気は最初からなくていい。始めたあとに出てくる
- 自信は「結果」と「プロセス」に分かれる
- 中1・中2のうちにプロセスの自信を育てると、内申ランクにも道コンにも強くなる
- 北海道の高校入試に向けて、今は“土台づくり”が一番効く
保護者向けチェックリスト(10項目)
以下のうち、いま「できている」が多いほど、プロセスの自信が育ちやすい状態です。
- 結果(点数)より先に、今日の取り組みを聞けている(「何点?」より「何をやった?」)
- 勉強量の目標が“大きすぎない”(まず10分・1問など最小単位がある)
- 机に向かうまでのハードルを下げる工夫がある(場所・時間・道具が整っている)
- つまずいたら“戻る”ことを肯定できている(戻り学習=後退、と思っていない)
- 道コンの結果を“評価”ではなく“作戦材料”として見ている(弱点発見・次の一手)
- 家庭内で比較の言葉が増えすぎていない(兄弟・友達・過去の点数との比較)
- 「できない=価値がない」という空気を作っていない(ミスを責めず原因を一緒に探す)
- 内申ランクを“脅し”に使わず、“日々の積み重ね”として扱えている(提出物・授業・テスト)
- 勉強した事実を残す仕組みがある(記録、チェック、塗りつぶし、1行日記)
- 親の声かけが“命令”より“伴走”になっている(「やりなさい」より「10分だけ一緒に始めようか」)





